マーケットエンタープライズ、福岡県宇美町が10月の3R推進月間に不要品リユース事業で「おいくら」と連携開始

■リユース新施策導入による廃棄物削減へ

 福岡県宇美町(町長:安川茂伸)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、地域社会の課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、2025年10月28日(火)から連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、宇美町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 宇美町は、町の広報誌やホームページに譲り合い掲示板「いきいきリサイクル」を設置するなど、SDGsに向けた取組を進めてきた。しかし、ごみ処理費用の増加に加え、ごみとして排出された不要品の中にリユース可能なものが多く含まれることが課題となっており、町民へのリユース活動の周知と啓発につながる新たな施策導入を検討していた。一方、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」を掲げて、官民連携によるSDGs推進に注力してきた。具体的には、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会での活動などを通じて、持続可能な社会づくりを支援している。こうした流れの中で、マーケットエンタープライズが宇美町に働きかけ、双方の「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」というニーズが一致し、「おいくら」を活用した今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは

 「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい利用者が「おいくら」を通じて査定依頼を行うと、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼が送られ、買取価格を比較できる仕組みになっている。一度の依頼で複数の買取価格を比較し売却できる手軽さが評価され、これまでおよそ155万人(2025年6月末日)が利用している。

■宇美町の課題と「おいくら」による解決策

 宇美町では、事前申請による有料戸別収集および自己搬入により粗大ごみを回収しているが、大型品や重量物でも町民自身が自宅外まで運び出す必要がある。「おいくら」では、希望者に対し自宅内からの運び出しを含めた出張買取が可能であり、大型品でも容易に売却できる。また、町が回収対象としていない冷蔵庫や洗濯機など家電リサイクル法対象製品も、使用可能なものであれば買取できる場合がある。不要品の売却と引き渡しは最短で依頼当日に完了することも可能であり、町民および町の費用負担は発生しない。

■今後の予定

 10月28日(火)15時30分(公開時間は前後する可能性あり)に、宇美町ホームページ内に「おいくら」情報が掲載され、不要品の一括査定申込みが可能となる。宇美町と「おいくら」の連携により、二次流通の活性化を通じた循環型社会の実現と不要品削減が見込まれるとともに、自治体の廃棄物処理量および処理コストの削減も期待される。同取組により、町民が「売却」という形で手軽にリユースを行えることを認知し、「廃棄ではなくリユース」という選択肢が広がる。これにより、多様化する不要品処分ニーズへの対応が可能となり、リユース意識の向上と循環型社会の推進につながる。この官民一体の取組は、循環型社会の形成に向けて社会的・経済的両面から課題解決を目指すものである。

■福岡県糟屋郡宇美町

 宇美町は、福岡都市圏に属する糟屋郡の町で、西は大野城市と福岡市、北西は志免町、北は須恵町、東は飯塚市、南は太宰府市と筑紫野市にそれぞれ隣接している。地勢は、東部に砥石山(828メートル)、三郡山(936メートル)、頭巾山(901メートル)、仏頂山(868メートル)などの三郡山系があり、南部には四王寺山塊の大城山(410メートル)がある。町の面積の約6割を森林が占めている。宇美町の歴史は古く、665年築城の日本最古の古代山城「国指定特別史跡 大野城跡」をはじめ、魏志倭人伝に記載された「不彌国」との関連で注目される「国指定史跡 光正寺古墳」など史跡も多い。また、古事記や日本書紀には、神功皇后が応神天皇を出産した地を「宇美(産み)」と呼ぶようになったと記され、安産の神として全国的に知られる宇美八幡宮がある。

・人口:36,773人(男性18,099人、女性18,674人)(2025年9月30日)
・世帯数:16,338世帯(2025年9月30日)
・面積:30.21平方キロメートル(2025年9月30日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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