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NTTなど、「大規模行動モデル(LAM)」を確立、テレマーケティング受注率を最大2倍に
- 2025/11/13 08:28
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■行動データを「4W1H」形式で統合し、顧客の「どうしたい」を高精度に予測
NTT<9432>(東証プライム)は11月12日、NTTドコモと共同でAI技術「大規模行動モデル(LAM:Large Action Model)」を確立したと発表した。LAMは、オンラインや店舗など多様な顧客接点から得られる時系列データを「4W1H(誰が・いつ・どこで・何を・どうした)」形式で統合し、顧客の「どうしたい」を予測する生成AI技術である。両社はこのモデルを活用することで、テレマーケティングを通じたモバイルやスマートライフ関連サービスの受注率を従来比最大2倍に高める効果を確認した。
開発では、NTTがモデル設計とチューニング手法を、ドコモがデータ統合基盤「CX分析基盤」を担当。両社は行動順序を学習するLAMを構築し、販促施策内容やタイミングを個別最適化した。GPUサーバー「NVIDIA A100(40GB)」8基での学習時間は145GPU時間に抑え、一般的な大規模言語モデル「Llama―1 7B」と比較して約568分の1という高効率を実現した。これにより、費用対効果の高いAI構築手法を確立したとしている。
両社は今後、LAM技術の応用を医療やエネルギーなど非言語データ分野に広げる計画を示した。医療分野では電子カルテの時系列データを用いた糖尿病治療支援、エネルギー分野では太陽光発電の発電量予測への活用を進める。NTTは2028年までに、LAMの入出力柔軟性を高め、実社会データの大部分に対応させる方針である。研究成果の一部は11月19日からの「NTT R&D FORUM 2025 IOWN∴Quantum Leap」で展示される予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























