【今日の言葉】中国が風邪を引けば日米は熱が出るのだろうか

 『中国が風邪を引けば日米は熱が出るのだろうか』=2016年の相場は大暴落のスタートだ。松飾の取れない間に日経平均は昨年大納会の1万9033円から7日前場では1万7818円まで1215円の急落となっている。下げの理由のほとんどは海外要因といってよいものばかりだ。中国経済の減速、利上げ後の米国景気の停滞懸念、中東問題、北朝鮮の核実験、そしてテロの脅威などである。その中で、とくに、マーケットは中国経済の減速を悪材料視している。

 ということならば、8月に下げた時と同じ理由である。特に、中国経済に明るさが見られない中で中国問題を無視して日経平均は中国ショック安から12月まで3111円も上げていたのだからここに来ての下げは当然でもある。

 理屈からすれば、NYダウも日経平均も昨年夏の中国ショック安水準まで、「往って来い」となっても不思議ではないということになる。そこで、ポイントとなるのは、『中国が風邪を引けば、日米の景気が熱を出すかどうか』にかかっているといえるだろう。世界1位と3位の日米の経済の実力が試される年といえるようだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る