大日本印刷は高性能な静電容量式タッチパネル用電極フィルムの量産を専用ラインで開始
業界最細線の銅メッシュ線幅2μm品の開発も完了
大日本印刷(DNP)<7912>(東1) は22日、高性能な静電容量式タッチパネル用電極フィルムに関して、2014年10月ノートパソコンなど中小型ディスプレー向け製品専用ラインでの量産を開始したと発表。2015年春にはデジタルサイネージ(電子看板)、電子黒板など需要が拡大している大型製品向けに最大85インチまでの量産に対応した供給体制が完了する。また、視認性の点から市場で強い要望のあったメッシュ線幅2μm(マイクロメートル:10のマイナス6乗メートル)の製品の供給体制を業界に先駆けて完了させた。
タッチパネルは、スマートフォンやタブレット端末に搭載されるほか、ノートパソコンやモニター、デジタルサイネージ、電子黒板などの用途で大型化が進んでいる。一方、最近ではウェアラブルデバイスのような小型・薄型・軽量、或いはフレキシブル(柔軟)性が求められる新規市場でもタッチパネルの搭載が見込まれている。これまで、タッチパネル用電極フィルムの多くにはITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)が導電材料として使用されており、抵抗値を下げられないことや折り曲げに弱いことが課題となっていた。また、銀やアルミなどの抵抗値の低い金属を導電材料としてメッシュ状に形成した電極フィルムもあるが、金属反射によって視認性が低下することが課題だった。
DNPはこれらの課題に対して、従来から開発を進めてきた銅メッシュ方式のタッチパネル用電極フィルムにおいて、専用ラインを立ち上げて、今後の用途拡大が見込まれる高性能な静電容量式タッチパネル用電極フィルムの量産を可能とした。
DNPは、この高性能な静電容量式タッチパネル用電極フィルムをタブレット端末のほか、ノートパソコンなどの中小型ディスプレー、デジタルサイネージ、電子黒板、アミューズメント用などの大型品、さらには市場ニーズの強いウェアラブルデバイスなど多様な用途で販売し、2015年度で60億円の売上を見込んでいる。
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