ハウスドゥグループ、リバースモーゲージの保証残高が4年で70億円台を達成

■直近は半年で20億円増え増加ピッチがさらに加速

 ハウスドゥ<3457>(東1)は12月13日午前、連結子会社フィナンシャルドゥが金融機関向けに行っているリバースモーゲージ保証業務の保証残高が2021年11月末時点で71億1800万円に達したと発表した。

■利用者は60歳代が35%、70歳代が41%

 発表によると、フィナンシャルドゥは2017年10月にリバースモーゲージにおける担保評価および債務保証業務を本格的に開始し、保証残高は開始から約2年で30億円に達し、それから約1年6ヵ月で50億円に到達、直近はさらに増加ピッチが加速し、約6ヵ月で70億円を超える残高となった。提携する金融機関も地銀、信金など全国の29金融機関に増加し、対応可能なエリアが広がったことでリバースモーゲージの認知拡大とともに利用が促進されていることが主な要因ととらえている。

■金融機関も83%が取り扱い検討中と回答

 リバースモーゲージは、持家などの不動産を担保に資金を調達し、契約者が亡くなった後に担保不動産を処分して借入金を返済することのできる不動産活用法。全国700店舗の不動産販売網と不動産売買のノウハウを持つハウスドゥグループのフィナンシャルドゥが、適正かつ迅速な担保評価に基づく債務保証を行い、金融機関の取組をサポートすることで、リバースモーゲージ提供の促進を支援している。

 同社のリバースモーゲージ保証において、利用者の年齢分布は60歳未満が14%、60歳代が35%、70歳代が41%、80歳以上が10%を占め、物件の種別は戸建てが71%、分譲マンションが29%。保証極度額における1件あたり平均は約1047万円となっている。利用目的は、生活資金が61%、ローンの借換資金が47%を占め(重複回答を含む)、主に老後の生活資金調達を目的として利用されている。老後生活での資金ニーズを満たすサービスとして活用され始めていると捉えている。

 また、住宅金融支援機構の2020年度住宅ローン貸出動向調査では、金融機関が取り扱い検討中の商品で「リバースモーゲージ」と回答した割合が82.7%(前年比20.6ポイント増)となり、非常に感心が高まっている。金融機関からのニーズも引き続き高い水準で推移すると考えられる。

 フィナンシャルドゥは、今後も高齢者の資金問題の解決策としてリバースモーゲージの普及に向けて全国の金融機関との提携を推進し、市場のニーズが高まるシニア層に向けて商品の拡充と、不動産を活用したサービスの提供で、日本経済の活性化に貢献していく方針だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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