インフォマート、国内最大級のフード業界向け受発注プラットフォーム「BtoBプラットフォーム 受発注」の利用企業数がコロナ禍でも拡大

■売り手企業数4万社、流通金額は1.5兆円

 BtoBビジネスを革新する信頼のリーディングカンパニーを目指す、インフォマート<2492>(東1)は2月18日、フード業界の受発注業務のデジタル化が実現し、大幅なコスト削減と時短により経営を高度化するサービス「BtoBプラットフォーム 受発注」の利用企業数が、売り手企業数4万社に拡大したと発表。

 同社は、「企業間取引のプラットフォーマー」としてさまざまな業界・業態にサービスを提供している。創業から23年間、特にフード業界においては、受発注・請求業務をデジタル化することで、業界の業務効率化、生産性向上を支援してきた。

 近年、新型コロナウイルス感染症の影響で社会は大きく変化し、特に飲食店・食品卸企業をはじめとしたフード業界は大打撃を受けている。

 同社の国内最大級のフード業界向け受発注プラットフォーム「BtoBプラットフォーム 受発注」を利用した、飲食店とその取引先である食品卸企業との受発注の流通金額を見てみると、2003年から堅調に拡大してきたが、パンデミックの渦中にあった2020年は減少したものの、2021年は1兆4543億円と増加傾向にある。

 また、「BtoBプラットフォーム 受発注」の利用企業数を見てみると、売り手(食品卸・メーカー企業)、買い手(飲食店)共に増加しており、2021年は、売り手企業数が4万120社、買い手利用企業数が3439社(6万6010店舗)となり、2020年以降のコロナ禍においても堅調に増加している。

 その一方で、同社が2021年に行った、食品卸企業向けのアンケート「ペーパーレス・業務効率化に関するアンケート」によると、電話やFAXによる受注が今もなお約80%も発生している現状があった。

 その理由として多かったのが、「取引先が紙・捺印を求める」「システム導入費用がネック」という声だった。また、電話・FAXによる受注の課題では「受注入力の間違い」、「FAX送受信ミス」、「言った・言わないのトラブル」等の課題がそれぞれ3割を占め、今後Web受注を増やす意向がある食品卸企業が半数を占めていた。

 このように、今後、社会を取り巻く環境のDXの加速にともない、フード業界の業務デジタル化も急務となることが予想される。

 業界全体のDXを推進していくためにも、外食、食品卸・メーカー企業双方の業務効率化、食品卸・メーカー企業双方のデジタル化を推進する必要がある。そのため、同社は飲食店だけでなく、食品卸・メーカー企業のデジタル化支援に注力していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る