商船三井・東邦ガス・北陸電力、台湾における洋上風力発電事業への出資参画

 商船三井<9104>(東1)、東邦ガス<9533>(東1)、北陸電力<9505>(東1)の3社は3月4日、台湾における洋上風力発電事業に参画するため、豪金融グループのマッコーリー社との間で、同社が保有するFormosa I International Investment Co., Ltd.(フォルモサワン・インターナショナルインベストメント)の株式25.0%を取得することで合意したと発表。なお、3社が海外で洋上風力発電事業に参画するのは、今回が初めてとなる。

 対象会社は、100%出資するFormosa I Wind Power Co., Ltd.(フォルモサワン・ウィンドパワー:FWPC)を通じ、台湾苗栗県の沖合で発電容量12.8万kWの洋上風力発電所(フォルモサ1)の運営を行っている。フォルモサ1は台湾における初の商用規模の洋上風力発電所であり、固定価格買取制度(FIT)に基づく台灣電力股份有限公司への20年間にわたる売電を、フェーズ1(0.8万kW)では2017年4月に、フェーズ2(12.0万kW)では2019年12月に開始している。

 同株式取得は、台湾において3社が共同で設立する特別目的会社を介して行い、同特別目的会社の持分は商船三井および東邦ガスがそれぞれ37.5%、北陸電力が25.0%を予定している。3社は同特別目的会社の設立申請手続きを既に開始しており、台湾当局からの承認取得、その他の諸手続きを経て本取引の完了となる。

 3社は、フォルモサ1への参画により洋上風力発電分野における知見を獲得し、再生可能エネルギー事業のさらなる拡大に取り組むことで、脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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