カゴメトマトジュース、3年連続で過去最高の出荷量を更新、健康志向の高まりが後押し

■2024年の出荷量は前年比20%増、主要3サイズが過去最高を記録

 カゴメ<2811>(東証プライム)は、「カゴメトマトジュース」の2024年の出荷量が前年比約20%増となり、3年連続で過去最高を更新したと発表した。特に販売量の多い200ml、720ml、900mlの3サイズが最大出荷量を記録した。カゴメではペットボトルの軽量化やリサイクル素材の活用を進めているが、供給安定を優先し、720ml製品には通常のプラスチック容器を使用する場合がある。

■生鮮トマトの代替需要も追い風に

 出荷好調の要因として、(1)機能性表示食品としての健康価値が50代以上の購買拡大を促したこと、(2)SNSを通じた美容・健康意識の向上が20~30代の需要を喚起したこと、(3)生鮮トマトの価格高騰により、価格と品質が安定したトマトジュースが代替品として選ばれたことが挙げられる。これによりトマトジュースの飲用習慣が広がり、ヘビーユーザーの増加につながった。

 カゴメトマトジュースは1933年の発売以来、世代を超えて親しまれるロングセラー商品である。長年にわたりトマトの品種改良や加工技術の向上に取り組み、リコピンなどの健康価値を発信し続けてきた。また、災害時には「保存できる野菜」としての役割も果たしてきた。これらの取り組みの結果、現在トマトジュース市場でシェア1位を獲得している。今後もカゴメは、自然の恵みを生かした商品を通じて、人々の健康的な生活を支えていく方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る