マーケットエンタープライズ、秋田県初の事例として鹿角市と連携し、引越しによるごみ増加の4月から不要品リユース事業で「おいくら」を導入

■県内初の「おいくら」導入でリユース促進へ

 秋田県鹿角市(市長:関 厚)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2025年4月1日に地域課題の解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を廃棄せずに再利用する仕組みを構築。鹿角市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す。秋田県内の自治体が「おいくら」を導入するのは今回が初となる。

■背景・経緯

 鹿角市は古着回収などのリユース促進策に取り組んできたが、ごみ処理費用の増加や市民へのリユース啓発に課題があった。これに対し、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、官民連携によるSDGs推進にも注力している。このような背景のもと、両者のニーズが一致し、「おいくら」を活用した今回の取り組みが実現した。

■「おいくら」とは

 「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売却したい利用者が「おいくら」を通じて査定依頼をすると、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼ができ、買取価格を比較可能だ。これまでに約130万人(2024年6月末時点)が利用している。

■鹿角市の課題と「おいくら」による解決策

 鹿角市では年2回の収集または破砕処理場への自己搬入により粗大ごみを回収しているが、大型品や重量物の運び出しが市民にとって負担となっていた。「おいくら」は出張買取サービスを提供し、自宅内からの搬出にも対応するため、高齢者や搬出困難な市民にも利用しやすい。さらに、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使用可能な場合は買取の対象となる。最短で買取依頼当日に売却・受け渡しが可能で、市民のサービス利用に伴う市の費用負担は発生しない。

■今後について

 4月1日13時(公開時間は前後する可能性あり)に鹿角市ホームページに「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申し込みが可能となる。今回の連携により、二次流通の活性化や廃棄物削減が期待されるだけでなく、自治体の廃棄物処理量および処理コストの削減にも寄与する。また、市民が売却という形で簡単に不要品をリユースできることを認知することで、「廃棄ではなくリユースする」という選択肢が広がると考えられる。この官民一体の取り組みにより、循環型社会の形成に向けた社会的・経済的課題の解決を目指していく。

■秋田県鹿角市

 鹿角市は青森県と岩手県に隣接し、南北に長い地形を持つ。北東北3県のほぼ中央に位置し、市内の2つのインターチェンジを活用すれば、青森県および岩手県の県庁所在地まで1時間圏内でアクセスできる。さらに、ユネスコ世界遺産の大日堂舞楽や大湯環状列石、花輪ばやし、毛馬内の盆踊など、歴史的・文化的資源を有する。また、十和田湖や八幡平国立公園などの自然豊かな観光スポットも点在している。

・人口:26,988人(男性12,864人、女性14,124人)(2025年1月31日)
・世帯数:12,410世帯(2025年1月31日)
・面積:707.52平方キロメートル(2024年2月1日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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