ヘッドウォータース、マルチAI時代を拓くAIエージェントプラットフォーム「SyncLect AI Agent」、MCP連携を本格始動

■複数エージェントの連携で業務を統合、AI活用の可能性を拡張

 AIソリューション企業のヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は5月2日、自社開発のマイクロサービス型AIエージェントプラットフォーム「SyncLect AI Agent」において、複数エージェントが連携可能なプロトコル「MCP(Model Context Protocol)」との連携を開始したと発表。「MCP」は、各エージェントが自律的に判断・行動しながら、他のエージェントと情報共有し複雑なタスクを協調して実行できる仕組みであり、AIエージェントの可能性を拡張する鍵として注目されている。

 従来の単一型AIエージェントでは、タスクの多様化や外部ツールとの統合に限界があり、コスト効率や運用の柔軟性にも課題があった。これを受けて、ヘッドウォータースはMCP対応によって複数のAIエージェントが連携し、例えばCRMデータに基づくメール作成からプロジェクト管理ツールへの反映までを一貫して行うような、高度で効率的な業務自動化を実現する環境を整えた。既存のMCPサーバと連携し、各種エージェントのコンポーネント化と再利用性を高めている点も大きな特長である。

 「SyncLect AI Agent」は、Microsoft社のCopilotやAzure AI Foundry、Salesforce、GitHubなどと広範に連携し、企業業務に最適化されたカスタムAI構築を迅速に可能とする。今後は、Google社が推進する「Agent to Agent(A2A)」機能への対応も進め、AIエージェントの協調領域をさらに広げる計画である。業務効率化やコスト削減を目的としたAIソリューション提供の姿勢は今後も継続される見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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