イトーキの第1四半期決算は営業利益が23%増加、利益率改善などで想定を上回る進捗

(決算速報)

■空間設計・コンサル・デザインを起点とする高付加価値なオフィス環境を提供

 イトーキ<7972>(東証プライム)の第1四半期決算(2025年1~3月・連結)は、売上高が前期比4.5%増の427億44百万円となり、リニューアル案件やオフィス移転などによる需要増などで好調に推移した。営業利益は同22.9%増の74億22百万円で増収効果および提供価値の向上による利益率の改善などにより想定を上回る進捗となった。営業外では為替差益の増加や投資有価証券売却益の増加、支払利息及び支払手数料の増加などがあったが、親会社株主に帰属する四半期純利益も同19.9%増の49億16百万円となった。

 とりわけ利益面で、「人的資本投資を背景としたオフィス需要の拡大、空間設計・コンサル・デザインを起点とする高付加価値なオフィス環境の提供により、想定を上回る進捗」(決算説明資料より)となった。

 25年12月通期の連結業績予想は、期初に開示した予想に変更はなく、中期経営計画の2年目として、売上高は1450億円(前期比4.7%増)を見込む。部門別では、ワークプレイス事業が9.5%の増加、設備機器・パブリック事業は8.9%減を見込む。営業利益は115億円(同14.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は80億円(同11.4%増)を見込む。

 5月1日付でオフィス家具製品・設備機器製品・間仕切・建材製品などの価格改定を発表し、2025年7月1日より3~8%改定するとした。

 株主還元(2025年12月期の配当予想)は、更なる株主重視の経営を志向し、従来の安定配当に加えて連結業績を考慮するとともに、配当性向40%を目指し、配当政策を実施する。1株当たり年間配当金は65円(前期比10円の増配)を予定するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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