くすりの窓口の3月決算はオンライン服薬指導など好調で売上高28.4%増加、今期も一段の拡大を見込む

(決算速報)

■25年3月期に初配当27円を実施、従来予想を4円超上回る額に

 くすりの窓口<5592>(東証グロース)は5月14日正午に2025年3月期の連結決算と剰余金の配当(初配)を発表。株価は後場一段高で始まり、8%高の2381円(173円高)まで上げている。

 配当については、これまでは成長過程にあることを踏まえ、事業拡大のための投資や内部留保の蓄積によって企業価値の向上に努めることを優先し、事業開始以来配当を実施してこなかったが、それにより、25年3月期の連結業績が公表済の計画値を上回って着地し、過去最高の決算となった。このような成長や経営基盤の安定を踏まえ、初の配当を実施することとした。25年3月期の期末配当は、2月に公表した予想から4円37銭増配し、27円00銭の予定とした。

 25年3月期の連結決算は、オンライン服薬指導や処方箋のネット受付などを提供するメディア事業、薬局向けに「電子処方箋管理サービス」などを行う基幹システム事業、みんなのお薬箱事業とも好調に推移し、売上高は前期比28.4%増の111億99百万円となり、営業利益は同42.6%増の19億53百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同133.7%増の20億34百万円だった。

 今期・26年3月期の連結業績予想は、団塊世代の年齢が後期高齢者に入り医療・介護の需要が急増する方向にあることや、厚生労働省などによる医療DXの推進などが同社グループにとっての好機継続と予想し、売上高は123億円(前期比9.8%増)、営業利益は22億円(同12.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は22億40百万円(同10.1%増)を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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