【株式市場】日経平均は710円高となり大幅反発、大幅な円安やトランプ関税の一部違法判断など好感

◆日経平均は3万8432円98銭(710円58銭高)、TOPIXは2812.02ポイント(42.51ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は18億6979万株

 5月29日(木)後場の東京株式市場は、引き続き大幅な円安とトランプ関税に対する米国際貿易裁判所の違法判断などが好感され、住友商事<8053>(東証プライム)が一段高など大手商社株の値動きが強まり、ホンダ<7267>(東証プライム)やブリヂストン<5108>(東証プライム)などが一段と上げTDK<6762>(東証プライム)なども一段と上値を追った。半導体株は朝方の高値を抜けない銘柄が目立ったが総じて高い。日経平均は13時半頃まで上げ幅600円台前半で推移し、その後731円高(3万8454円)まで上げる場面をみせ、大引けも大幅高。トランプ関税による4月急落の前の2月18日以来の水準を回復した。

 後場は、日本ヒューム<5262>(東証プライム)が一段ジリ高となり政府の下水道管の集中的な更新報道など引き続き好感。冨士ダイス<6167>(東証プライム)は昼に決算説明資料を公開し後場一段上げて推移。日東紡績<3110>(東証プライム)も一段と上げデータセンター関連分野への三菱電機<6503>(東証プライム)の投資拡大方針など好感。テクニスコ<2962>(東証スタンダード)は15時頃から急伸。リベルタ<4935>(東証スタンダード)は中盤から一段と上げ熱中症対策の「フリーズテック衣類用冷感ミスト」に続き「FREEZE TECH 空調エアーマット」先行販売開始など材料視。セーフィー<4375>(東証グロース)はみずほ証券による投資判断引き上げなど材料視され一段高。ジェイドグループ<3558>(東証グロース)は急伸し子会社マガシークの月次売上高が2年ぶりに増勢転換とされ注目再燃。

 東証プライム市場の出来高概算は18億6979万株(前引けは8億3407万株)、売買代金は4兆7522億円(同2兆3370億円)。プライム上場1630銘柄のうち、値上がり銘柄数は1117(前引けは1130)銘柄、値下がり銘柄数は437(同420)銘柄。

 東証33業種別指数は30業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、非鉄金属、輸送用機器、保険、サービス、電気機器、証券商品先物、鉱業、空運、銀行、ガラス土石、機械、その他金融、卸売り、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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