鉄道係員への暴力、2024年度は522件に増加-飲酒の有無問わず深夜・週末に多発

■新型コロナ禍での一時的減少から反転、再び増加基調に

 日本民営鉄道協会、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、札幌市交通局、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、福岡市交通局、ニューシャトル、北総鉄道、東京モノレール、ゆりかもめ、多摩都市モノレール、東京臨海高速鉄道、横浜シーサイドライン、愛知環状鉄道、名古屋臨海高速鉄道、Osaka Metroでは、2024年度(2024年4月~2025年3月)に発生した駅係員や乗務員等の鉄道係員に対する暴力行為件数の集計を発表した。全国38社局の集計によると、暴力行為の発生件数は522件となり、前年度の517件から微増した。新型コロナウイルス流行期には一時的に件数が減少したが、2022年度以降は再び増加に転じ、依然として高水準で推移している。

 特に11月から2月にかけての月間件数が前年度を上回り、金・土・日曜および深夜帯に多くの事案が発生した。また、加害者の50%が飲酒していたが、非飲酒時でも多くの事例が確認され、年齢層も幅広く分布していた。発生場所は駅構内や車内など多岐にわたる。

 各社局では暴力行為の抑止に向けて、防犯カメラの設置や警備員の配置、啓発活動、駅係員への研修などを継続して実施している。鉄道事業者は「暴力行為は絶対に許されない」と強調し、報道機関を通じた広報も含め、引き続き毅然とした姿勢で対応していく構えを示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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