住友金属鉱山、農業用遮熱技術「SOLAMENT」の実証実験を開始、新素材を使った農業プロジェクト始動

■北海道から九州まで複数農場で実施、収量増加や糖度向上を検証

 住友金属鉱山<5713>(東証プライム)は8月4日、農業プロジェクト「ReFarm by SOLAMENT」の本格始動を発表した。同プロジェクトでは、太陽光制御素材「SOLAMENT」を使った遮熱効果の実証実験を実施。北海道から九州までの農家と協力し、イチゴやトマトなどの作物を対象に、労働環境改善や収量増加などの効果を検証する。

 同社が開発した「SOLAMENT」は、近赤外線吸収ナノ微粒子を用いた素材技術。可視光透過性と遮熱性を両立し、建築物や自動車分野で実績がある。農業分野では、ビニールハウスの遮熱ネットとして活用し、収穫時期の拡大や糖度向上などが期待される。

 実証実験は千葉大学の中野明正教授監修のもと進められ、結果は順次公開予定。同社は今回の取り組みを皮切りに、国内外の農業課題解決に向けた技術展開を目指す方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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