ヤマトインターナショナル、シルバーケイプが8.22%保有を報告

■衣料品大手に海外資本が存在感、中長期成長を見込む動き

 ヤマトインターナショナル<8127>(東証スタンダード)は9月16日、シルバーケイプ・インベストメンツ・リミテッドが提出した変更報告書により、同社株式の保有割合が8.22%となったことを公表した。前回報告時から1.46ポイントの増加であり、海外投資ファンドによる出資比率が一段と高まった格好である。

 今回の保有割合の上昇は、株主構成に一定の変化をもたらすものとみられる。ヤマトインターナショナルは衣料品製造・販売を手掛け、国内外に幅広い流通網を持つ企業であり、投資家にとってもブランド力や収益基盤が注目されている。シルバーケイプによる保有比率の積み増しは、同社の中長期的な成長余地を見込んだ投資行動の一環と位置付けられる。

 一方で、8%を超える保有比率は企業経営や株主政策にも影響を与える可能性がある。今後、同社がどのようにガバナンス体制や資本政策に対応するかは注目されるポイントとなる。今回の報告は、海外機関投資家の存在感が国内企業の経営環境に一層反映されている現状を示すものである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る