
■お月見や紅葉をイメージした名前が男女問わず上昇傾向
ベビーカレンダー<7363>(東証グロース)は10月23日、2025年9月生まれの赤ちゃん7532名を対象にした『9月生まれベビーの名付けトレンド』を発表した。同社が運営する育児支援サイト「ベビーカレンダー」は、月間PV数3.1億を誇る日本最大級の育児情報メディアであり、月ごとに名付け傾向を調査・公表している。今回の調査では、秋の風情や季節行事を反映した「月」や「楓」を用いた名付けが大きな特徴として浮かび上がった。
■秋を映す「ムーンネーム」「楓ネーム」が人気
9月生まれの女の子では、お月見シーズンにちなむ「ムーンネーム」と紅葉を想起させる「楓ネーム」が人気を集めた。名前ランキングでは「陽葵」「凛」「結月」「葉月」「心陽」「彩葉」「琴葉」が上位を占め、「結月(ゆづき)」や「葉月(はづき)」など「月」を含む名が順位を上げた。また、紅葉を象徴する「楓」や「椛」を使った名前も増加し、30種超の「楓ネーム」と26種の「椛ネーム」が確認された。「楓花(ふうか)」や「彩葉(いろは)」など、秋の情緒を映す華やかな名付けが目立った。さらに、「愛」「花」「心」「葉」「乃」など柔らかい印象の漢字が上位に入り、実りの季節にちなむ「杏」「実」「果」を用いた「フルーツネーム」も人気が高まった。
一方、男の子でも「月」や「楓」を取り入れた名付けが増えた。「蓮」「湊」「颯」「碧」「悠真」などが上位を占める中、「悠月」「梛月」「律月」など5種類の「ムーンネーム」が100位以内に入った。「楓」は漢字順位が55位から35位へ上昇し、「楓真(ふうま)」「楓翔(ふうと)」などの名が急増した。誕生石サファイアにちなんだ「蒼」も人気を集め、「蒼空(そら)」や「蒼真(そうま)」が上位に入った。「と」で終わる「みなと」「はると」などの“と止めネーム”が定番の強さを維持する一方、颯爽とした響きを持つ「ふう」系の名前が浮上するなど、季節感と個性を融合させた名付け傾向が鮮明となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)