NTT、自動運転レベル4向け遠隔監視映像の品質判定技術を確立、ITU−Tが「物体認識率推定技術」標準化

■映像の画質低下やフリーズを数理モデルで解析、遠隔監視の信頼性向上へ

 NTT<9432>(東証プライム)は11月7日、自動運転レベル4における遠隔監視映像の品質が物体の飛び出しを認識できる水準かどうかを自動で判定する「物体認識率推定技術」を確立したと発表した。同技術は、自動運転車両から送信される映像および車両情報をもとに、遠隔監視者が衝突回避可能な時間内に物体を認識できるかを推定する仕組みであり、国際標準化機関ITU−T SG12において新勧告P.1199として採択された。

■映像情報と車両データから物体認識率を数値化、国際標準化で実用化に前進

 自動運転レベル4では道路交通法により遠隔監視者の設置が義務付けられているが、映像の鮮明さやフリーズ発生など、遠隔監視に必要な映像品質の判断基準は明確でなかった。ビットレート低下による画質劣化やパケット損失による映像停止、車両速度の変化は物体の飛び出しを認識しづらくする要因であるものの、どの程度の品質低下が安全性に影響するかは定量化されていなかった。

 NTTはビットレート・解像度・フレームレート、フリーズ映像フレーム数、走行速度と物体認識率の関係を主観評価実験で数理モデル化し、物体認識率推定技術として標準化に至った。同技術を遠隔監視システムに導入することで、認識困難なレベルまで映像品質が低下した際に自動でアラートを発し、監視者の見落としを防げる。今後はフィールドトライアルを通じ、遠隔監視の効率化と自動運転の安全性向上への適用が進められる見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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