イトーキ、データから見えるオフィス空間の課題と分析を提供する「WORKPLACE DATA BOOK 2024」を公開

■ワークプレイス構築にあたり企業が最も対応した課題とは?

 イトーキ<7972>(東証プライム)は12月5日、時代の変化とともに企業が直面するオフィス空間の今の課題を分析し可視化した「WORKPLACE DATA BOOK 2024」を公開した。同データブックは、イトーキが関与した121事例のオフィス改修や移転プロジェクトの詳細データを分析したもので、様々な業種・形態や、人数規模も小規模から大規模まで、幅広く集計した結果となっている。

■調査ハイライト(完全版より一部抜粋)

・フリーアドレスの採用率は5年連続で増加し80.2%に。1人当たりのオフィス面積も増加傾向
・会議室・応接室は小規模化の傾向に。1名用会議室は2年前から3倍以上に増加
・リフレッシュスペースの設置率は5年間で10%以上増加
・ワークプレイス構築にあたり対応した課題は「コミュニケーション強化」と「オフィス環境の最適化」が1位に

■フリーアドレスの採用率は5年連続で増加し80.2%に。1人当たりのオフィス面積も増加傾向

 フリーアドレスを採用しているオフィスの割合が80.2%に達しており、前年の79.4%から微増している。また、1人当たりのオフィス面積は9.34m2で、前年の9.03m2から増加。オフィスの柔軟性と従業員の選択の自由を重視する傾向の中で、個人作業を中心とした執務機能から、よりゆとりのある多様な環境を提供する傾向が表れている。

■会議室・応接室は小規模化の傾向に。1名用会議室は2年前から3倍以上に増加

 会議室・応接室の規模は、4人以下が37%となった。特に1名用会議室は2021年度の5%から3倍以上となる18%に増加しており、音環境に配慮したWEB会議用個室や面談、共同作業用などの用途に適した会議室を設置する傾向が見られる。

■リフレッシュスペースの設置率は5年間で10%以上増加

 リフレッシュスペースの設置率は86.8%となり、2019年度の76.6%から10%以上増加した。独立したリフレッシュスペースを個室として設置するより、執務室内にリフレッシュスペースを設置する割合のほうが高く、執務室内のオープン空間が多用途に利用されていることが分かる。

■ワークプレイス構築にあたり対応した課題は「コミュニケーション強化」と「オフィス環境の最適化」が1位に

 ワークプレイス構築にあたり対応した課題は「コミュニケーション強化」と「オフィス環境の最適化」をあげた企業がともに95%で1位となった。コロナ禍を経て、テレワークの働き方が浸透する中、リアルなコミュニケーションの大切さに気づかされた人も多く、オフィスの必要性が再認識されつつあることが分かる。

■概要

・対象:首都圏を中心に2020~2022年度に竣工したオフィス(3カ年)
 ※一部項目は単年で集計
・分析方法:対象オフィスを無作為に選定し分析
・サンプル数:121社
・主体:株式会社イトーキ

【イトーキのオフィス関連事業について】

 イトーキは、1890年の創業以来、ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具、物流機器、ICT・映像音響機器、建材内装設備など幅広いラインアップでさまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしてきた。

 コロナショック以降は働く空間全体を「働く環境」と捉え、オフィスワーカーが”集合して働く”環境づくりのための製品・サービスのほか、在宅ワークや家庭学習のための家庭用家具などの”分散して働く”環境を支える商品、さらに企業の働き方戦略や働く環境整備のためのサーベイやコンサルティングサービスなどトータルで提供することで、あらゆる空間における「働く環境」づくりを支援している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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