Jトラストの第1四半期は減収だが大幅増益、不動産事業での原価低減効果や損害賠償金受け取りなど寄与

■通期では営業利益77.5%増など見込む

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は5月14日午後、2025年12月期の第1四半期連結決算(25年1~3月、IFRS・連結)と自己株式の取得(自社株買い)を発表した。

 25年1~3月の連結決算は、営業収益が前年同期比2.8%減って306億57百万円だったものの、営業利益は21億34百万円で前年同期の2億73百万円の損失から大幅に黒字転換し、税引前利益は約2.5倍の15億55百万円、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は約11倍の4億11百万円だった。

 利益面では、不動産事業での原価低減効果や、JTRUST ASIA PTE.LTD.(Jトラストアジア)において受取損害賠償金7億53百万円をその他の収益に計上したこと等もあって大幅に拡大した。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4億11百万円(前年同期比958.2%増)だった。

 今期・25年12月期の通期連結業績予想については、当第1四半期連結累計期間の業績が概ね計画どおり推移しており、25年2月に公表した予想数値から変更はなく、営業収益1351億円(前期比5.4%増)、営業利益111億円(同77.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は65億円(同7.6%増)を継続した。なお、米国の相互関税の影響については、現状では、相互関税がどのようなものとなっていくのか不明であることから、通期の連結業績予想には反映していないとした。(HC)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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