ラクオリア創薬、TRPV4拮抗薬の日本特許査定を取得、岐阜薬科大学との共同研究成果

■疼痛・炎症・眼疾患に有効性、網膜血管障害の新治療オプションへ

 ラクオリア創薬<4579>(東証グロース)は5月20日、同社が創出したTRPV4拮抗薬(ピリミジン-4(3H)-オン誘導体)の物質特許について日本で特許査定を受けたと発表した。この化合物群は、TRPV4イオンチャネル受容体に特異的に作用し、複数の疼痛・炎症及び眼疾患モデル動物で高い有効性を示すことが確認されている。

 同社は2016年から岐阜薬科大学との間で眼疾患に関する産学共同研究を実施しており、2021年4月には岐阜薬科大学内に共同研究講座を設置した。2023年には、TRPV4を標的とした新規治療薬が網膜疾患における網膜血管障害の新たな治療オプションとなる可能性を示す論文を発表している。

 今回の特許査定により、中国に続き日本においても知的財産権が強化されることとなった。同社によると、本特許査定は2025年12月期の業績への影響はないものの、今後の開発等を通じて中長期的に企業価値の向上に寄与するものと考えている。なお、TRPV4は2021年のノーベル生理学・医学賞の受賞対象である温度感受性TRPイオンチャネルの一つである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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