百五銀行、株主優待制度を変更、三重県名産品で地域貢献継続し長期保有を条件化

■「1年以上保有」で優待対象、投資魅力と安定株主づくりを推進

 百五銀行<8368>(東証プライム)は8月28日、株主優待制度の変更を発表した。従来は株式保有数に応じた優待内容を設定していたが、今後は長期保有を促す観点から「保有期間1年以上」を条件とする仕組みに改める。これにより株主に三重県の名産品を贈呈する制度は継続しつつ、より安定的な株式保有を促進する狙いを示した。

 新制度では、1,000株以上を1年以上継続保有した株主を対象とし、保有期間1年以上3年未満で3,000円相当、3年以上で5,000円相当の三重県ゆかりの名産品を贈呈する。判定は毎年3月末の株主名簿に基づき行われ、同一株主番号で連続して記載されていることが条件とされる。制度適用は2026年3月末基準日から開始され、株主の中長期的な投資を後押しする仕組みとなる。

 また、移行措置として2025年9月末時点で一定数以上を保有している株主には、保有期間が1年未満であっても新制度に準じた優待が提供される。例えば1,000株以上5,000株未満の株主には「1年以上3年未満コース」の優待が、5,000株以上の株主には「3年以上コース」の優待が提供される。これにより現行制度から新制度への円滑な移行を図りつつ、地域貢献と投資魅力の向上を両立させる方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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