セルソース、ソラリスバイオと再生医療分野で包括提携、世界初の保存液技術と加工実績融合

■技術革新と現場知見を統合し、安全で身近な再生医療を実現へ

 セルソース<4880>(東証プライム)は8月28日、ソラリスバイオと再生医療分野で包括的業務提携契約を締結したと発表した。ソラリスバイオは有機溶媒を用いない世界初の細胞凍結保存液の実用化や、動物由来原料を一切使用しない培地の開発に成功しており、高い安全性と生体適合性を実現している。一方、セルソースは全国2,000以上の医療機関と提携し、11万件を超える細胞加工受託の実績を持ち、現場ニーズに応じたサービスを提供してきた。両社は技術と知見を融合させることで、再生医療の課題解決と社会実装を加速する方針である。

 今回の提携により、ソラリスバイオの先進的プロダクトとセルソースの細胞加工ノウハウを組み合わせ、臨床ニーズに直結した製品やサービスの開発を進める。セルソースはまずソラリスバイオの保存液や培地を導入し、加工受託サービスの安全性・品質・効率の改善に取り組む。さらに、共同研究や製品開発を通じて細胞保存液や培地など必須技術の高度化を図り、再生医療分野における新たな価値の創出を目指す。

 セルソースの澤田貴司社長は「技術革新とサービス向上に向けた重要な一歩」と強調し、安全で高品質な細胞製造体制の構築に取り組む姿勢を示した。ソラリスバイオの石川格靖社長も「これまでの研究成果を治療に生かせることを喜ばしく思う」と述べ、臨床現場との連携強化を通じて次世代の再生医療を切り拓く意欲を示した。両社の協業は、再生医療の普及と産業化を推進する契機となる見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る