Third Intelligence、初の資金調達で80億円を確保、日本発「遍在型AGI」確立へ加速

■三菱UFJ銀行がリード、三井住友銀行・SBI・博報堂DYが参画

 Third Intelligenceは11月12日、初の資金調達ラウンドで総額80億円の第三者割当増資を実施したと発表した。リードインベスターは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)<8306>(東証プライム)傘下の三菱UFJ銀行で、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東証プライム)傘下の三井住友銀行、SBIホールディングス<8473>(東証プライム)、博報堂DYホールディングス<2433>(東証プライム)傘下の博報堂DYベンチャーズが参画した。今回の資金は独自AIによる「遍在型AGI(汎用人工知能)」の確立と研究開発体制の強化、人材採用に充てる。同社は2025年6月から独自AI開発を本格化しており、AGIを「利用者が自ら成長させる分散型知能」と定義。人とAIが信頼関係を築き共生する社会の実現を目指している。

 AGIの確立は、産業の生産性向上や研究開発の加速、社会構造の変革につながると期待される。一方、現状ではグローバルテック企業が基盤モデルを独占しており、地政学的リスクによる利用制限が懸念される。同社は日本企業が自立的にAGI技術を保持し続けるため、外部依存を減らし国内開発力を強化することが不可欠とする。収益を研究開発に再投資し、技術革新と事業拡大を循環させる「自律的投資サイクル」を構築する方針である。

 現在は松尾研究所出身者を含む約40名体制で研究・開発・プロダクトを横断的に推進。今後はソフトウェアエンジニアやAI研究者の採用を拡大し、グローバル水準の研究環境を整える。出資企業各社も同社の「遍在型AGI」構想を高く評価し、金融やメディアなど多様な領域での社会実装に協働姿勢を示した。Third IntelligenceはAGIを社会基盤とする新たなサービス創出を通じ、日本発の技術革新を世界へ発信していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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