【注目銘柄】中部鋼鈑は東証上場申請と業績上方修正・増配を手掛かりに下値煮詰まる

 中部鋼鈑<5461>(名証プレミア)は、東証への新規上場申請に続き、今2023年3月期業績の上方修正と増配を発表し、年初来高値1140円まで窓を開けて急伸し、中間配当の権利落ちとともにこの窓を埋める調整を続けてきた。この調整も、東証上場による「全国区銘柄」人気化期待や、今期業績が、期初の減益転換予想が連続大幅増益となり、減配予想の今期配当も、連続増配となることなどが見直されており、下値は割安修正買いも一法となりそうだ。

■期初の減益転換予想が大幅続伸に一変し減配予想が倍増の大幅増配

 同社は、1961年に名古屋店頭市場に株式公開されたあと、名証第2部、第1部、名証プレミア市場と指定替えされてきた数少ない名証単独上場会社の1社となっている。今回の東証上場申請は、さらに社会的信用力・知名度の向上、社内管理制度の充実、従業員の士気アップ、株式価値の向上、優秀な人材確保の実現などにより持続的成長の基盤を確立することを目的としている。名証で有数のバリュー株として注目されていただけに、それが「全国区銘柄」としてアピールされることが期待される。

 一方、今2023年3月期業績は、期初予想より売り上げを50億円引き下げたが、逆に営業利益を47億円、経常利益を47億円、純利益を30億円それぞれ引き上げ、売り上げ782億円(前期比46.7%増)、営業利益94億円(同69.2%増)、経常利益94億円(同70.1%増)、純利益61億円(同61.1%増)と見込み、期初の減益転換予想が連続大幅増益となる。厚板販売数量が、需要先の在庫調整で当初予想を下回り売り上げが下ぶれたが、鉄スクラップ価格が期初予想を下回ったことが寄与した。配当は、中間配当を期初の10円から20円へ、期末配当を25円から50円へ、年間配当を同35円(前期実績43円)から70円へとそれぞれ引き上げ、年間配当は、期初予想の倍増の連続増配を予定している。

■PERは4倍、PBRは0.4倍、配当利回りは6%となお上値追い余地

 株価は、期初の今期業績の減益転換・減配予想で年初来安値780円に下ぶれたが、下げ過ぎ修正に今期第1四半期の好決算で900円台を回復し、東証上場申請、今期業績の上方修正・増配と好材料が続いて年初来高値1140円まで上値を伸ばし、1000円台固めを続けてきた。それでもPERはなお4.53倍、PBRは0.42倍、年間配当利回りは6.69%と割安であり、東証上場の全国区銘柄人気も追い風に1990年につけた上場来高値2440円を目指し上値追いが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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