マーケットエンタープライズは3日続伸基調、リユースプラットフォーム「おいくら」導入自治体数65に拡大、さらなる業績寄与に期待強まる

■23年6月期に黒字転換、今期は売上高31%増など計画

 マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は9月29日の後場、1261円(23円高)で始まり、日々小幅だが3日続伸基調となってジワリと出直りを強めている。28日に東京都足立区(近藤やよい区長)が同社のリユースプラットフォーム「おいくら」の導入を発表し、導入した自治体が全国で65に達したとしたことなどが注目されており、導入先のさらなる拡大、業績寄与に期待が強まっている。

 足立区との連携開始は10月2日の予定。家電製品などの不用品をリユースすることで廃棄物削減と循環型社会の形成をめざす。「おいくら」は、不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができ、希望すれば、自宅まで訪問する出張買取も可能だ。

 自治体との連携(官民一体でのSDGsの実現)は、「ネット型リユース事業」の中の重点施策だが、同社は「メディア事業」「モバイル通信事業」も展開。24年6月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を推進中。連結業績は2022年6月期を底に回復傾向を強めており、8月中旬に発表した23年6月期の連結決算は、売上高が前期比27%増加し、営業・経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は黒字に転換した。

 さらに、今期・24年6月期の連結業績予想は、売上高を31%増、営業利益を5.1倍などとし、一段と大幅な回復を進める見通しとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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