日本エム・ディ・エム、新製品投入と為替影響緩和・特別損失一巡で26年3月期大幅増益・最終黒字予想

 日本エム・ディ・エム<7600>(東証プライム)は4月30日に25年3月期連結業績を発表した。円安影響による調達コスト上昇などで営業・経常減益、特別損失(和解関連費用)計上により最終赤字だった。26年3月期は大幅増益で最終黒字予想としている。新製品投入等による獲得症例数の増加、為替のマイナス影響の緩和などに加え、特別損失の一巡も寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、その後は反発の動きを強めている。1倍割れの低PBRも評価材料であり、出直りを期待したい。

■25年3月期は減益・最終赤字、26年3月期は大幅増益・最終黒字予想

 25年3月期の連結業績は売上高が24年3月期比8.4%増の251億14百万円、営業利益が10.9%減の15億55百万円、経常利益が19.2%減の14億88百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が特別損失(和解関連費用15億55百万円)計上により4億61百万円の損失(24年3月期は12億71百万円)だった。配当は24年3月期比1円増配の15円(期末一括)とした。

 円安影響による調達コスト上昇などで営業・経常減益、特別損失計上により最終赤字だった。なお前回予想(3月27日付の下方修正値、売上高250億円、営業利益15億円、経常利益14億60百万円、親会社株主帰属当期純利益2億50百万円の損失)に対しては売上高が1億14百万円、営業利益が55百万円、経常利益が28百万円それぞれ上回ったが、親会社株主帰属当期純利益は未実現利益に係る繰延税金資産の計上を見送ったため2億11百万円下回った。

 セグメント別(セグメント間取引・全社費用等調整前)に見ると、日本は売上高が4.8%増の136億34百万円で営業利益が27.3%減の7億94百万円、米国は売上高が8.0%増の155億11百万円で営業利益が7.3%減の5億90百万円だった。米国の外部顧客向け売上高はUSドルベースで6.9%増の75百万円米ドル、円換算後で12.9%増の114億79百万円だった。米国売上の為替換算レートは1米ドル=152円50銭(24年3月期は1米ドル=144円41銭)だった。

 医療機器類の品目別売上高(セグメント間取引相殺消去後、日本は販売促進費控除前、米国は円換算後)は、人工関節は日本が6.2%増の52億37百万円で米国が12.9%増の114億49百万円、骨接合材料(日本)は2.0%増の46億53百万円、脊椎固定器具は日本が6.7%増の35億43百万円で米国が5.0%減の30百万円、自社製品売上比率は0.5ポイント上昇して80.7%となった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高60億52百万円で営業利益3億66百万円、第2四半期は売上高57億65百万円で営業利益3億03百万円、第3四半期は売上高66億41百万円で営業利益5億60百万円、第4四半期は売上高66億56百万円で営業利益3億26百万円だった。

 26年3月期の連結業績予想は売上高が25年3月期比5.1%増の264億円、営業利益が18.9%増の18億50百万円、経常利益が14.2%増の17億円、親会社株主帰属当期純利益が14億50百万円(4億61百万円の損失)とした。想定為替レートは1米ドル=145円(25年3月期は1米ドル=152円50銭)としている。配当予想は25年3月期比2円増配の17円(期末一括)としている。連続増配予想で予想配当性向は30.9%となる。

 新製品投入等による獲得症例数の増加、為替のマイナス影響の緩和などに加え、親会社株主帰属当期純利益については特別損失の一巡も寄与する見込みだ。なお25年3月期の未実現利益に係る税効果については、26年3月期末に繰延税金資産として計上する見込みである。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価反発の動き

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、その後は反発の動きを強めている。1倍割れの低PBRも評価材料であり、出直りを期待したい。4月30日の終値は558円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円06銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想の17円で算出)は約3.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS937円15銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約148億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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