マクドナルド6月既存店売上高3.6%増、地域限定商品や映画コラボが奏功

日本マクドナルドホールディングス 2702

■ジュラシックコラボや夜限定メニューが集客に寄与

 日本マクドナルドホールディングス<2702>(東証スタンダード)は7月4日、2025年6月の月次業績とマーケティング施策、広告賞受賞について発表した。6月の全店売上高は前年同月比5.1%増、既存店売上高は3.6%増となり、客数・客単価ともに前年を上回る結果となった。第2四半期(4~6月)の全店売上高は7.8%増、既存店売上高は6.2%増で、好調な販売推移が続いている。

 6月は、地域限定のてりやきメニューシリーズに加え、映画「ジュラシック・ワールド」とのコラボ商品を展開するなど、期間限定商品による販促施策を積極的に実施した。また、夜マック®限定で「炙り醤油風 トリプル肉厚ビーフ」や2種のナゲットを提供し、時間帯別の需要喚起にも取り組んだ。こうした多角的な商品戦略が、売上・客数の押し上げに寄与したとみられる。

 さらに、世界的な広告賞「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル2025」において、同社の「スマイルあげない(No Smiles)」キャンペーンがクリエイティブ・エフェクティブネス部門で銀賞を受賞した。同キャンペーンは、「スマイル0円」というブランド資産を現代の価値観に沿って再定義し、多様な働き方を打ち出す内容で、クルー採用への貢献が評価された。こうしたブランドメッセージと施策の両立が、持続的成長の一因といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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