アスカネットが出直り強める、第1四半期の黒字など好感されENEOSの非接触注文システムに資材採用も注目される

話題株

■株価は出直り強め後場は本日の現在高で始まる

 アスカネット<2438>(東マ)は9月7日、再び出直りを強め、後場は本日の現在高の895円(27円高)で始まった。6日発表した第1四半期決算が各利益とも黒字に転換し、注目されている。同時に、ENEOSホールディングス<5020>(東1)グループのセルフSSで7月から行われている非接触給油システムの実証実験に「ASKA3Dプレート」が採用されていることにも注目が再燃している。実証実験はENEOSの「Dr.Driveセルフ荻窪店」(東京都杉並区南荻窪1-6、運営(株)ENEOSフロンティア)で2021年9月末まで。

 第1四半期(2021年5~7月)は2大事業が大きく回復し、売上高は前年同期比16.4%増加して14.66億円となり、営業利益は前年同期の4000万円の赤字から4200万円の黒字に転換した。「フォトブック事業」はプロ写真家向けの「アスカブック」が回復し一般消費者向けの「マイブック」は好調に推移し、この事業の売上高は8.0億円(前年同四半期比16.9%増加)、セグメント利益は1.23億円(同2.5倍)となった。また、遺影写真等画像映像のデジタル加工や通信出力サービスを主に提供する「フューネラル事業」は売上高が6.3億円(同14.5%増加)、セグメント利益は1.36億円(同32.5%増加)となった。

 非接触給油システムの実証実験は、ENEOSホールディングスのENEOSが、業界初の取り組みとなる非接触POSの導入をはじめ、リモート接客およびデジタルサイネージといったサービスステーション(SS)における新デジタル技術サービスの実証実験として開始している。この中で、アスカネットの「ASKA3Dプレート」は、非接触POSの『空中ディスプレイ+赤外線センサー・一体型』に使用され、空中にバーチャルPOS画面を映出し、赤外線センサーと組み合わせて注文を実施するシステムになっている。

 「ASKA3Dプレート」を開発製造する「空中ディスプレイ事業」は、製造技術の開発・確立に向けて、試作を繰り返すほか、大型プレート生産へのチャレンジのためのスペースの拡大や製造設備の導入を進め、セグメント利益は0.77億円の赤字だったが、売上高は0.4億円(同41.3%増加)へと拡大した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る