出光興産、CO2と再生可能エネルギーから生成される合成メタノールの調達と事業開発に向けてHIF社と協力

■低炭素化に貢献する船舶燃料や合成燃料・合成化学品の原料として期待

 出光興産<5019>(東証プライム)は12月1日、合成燃料(e-fuel)の製造を行うHIF Globalの子会社であるHIF USAと、同グループからの合成メタノール(e-メタノール)の調達および事業開発に関する共同検討を開始することを発表した。合成メタノールは、大気中などから回収したCO2と再生可能エネルギー由来の水素を合成することで生成されるエネルギーであり、船舶燃料や合成燃料・合成化学品の原料として利用できる。出光興産は、合成メタノールのサプライチェーン構築や需要開拓を目指し、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた事業ポートフォリオ転換を推進する。

 合成メタノールは、化石燃料に比べて低炭素化に大きく寄与するエネルギーである。合成メタノールは、CO2そのものを原料とするため、最終製品の利用までを含めた製品ライフサイクル全体において、CO2排出量を大幅に削減できる。また、合成メタノールは、船舶燃料として直接利用することができるほか、合成メタノールからは、合成ガソリン、合成SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)、合成ディーゼルなどの合成燃料(e-fuel)や、合成化学品を選択的に製造することが可能である。これらの合成燃料や合成化学品は、既存のエンジンやインフラに対応できるため、輸送分野における低炭素化に貢献できる。

 出光興産は、HIF USAとの合意により、合成メタノールの調達と事業開発に向けた検討を共同で行うことになった。HIF USAは、米国テキサス州において、年産140万トン規模の合成メタノール製造施設の起ち上げに取り組んでいる。出光興産は、安価な再生可能エネルギーを利用して合成メタノールの製造が行える海外からの調達や、船舶燃料用途としての需要開拓と補油(バンカリング)設備の整備、国内での合成燃料・合成化学品の生産についての検討を加速する。合成メタノールの事業化を通じて、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」の開発と社会実装に取り組む。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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