綿半HDグルプの征矢野建材が循環型林業を推進、大型破砕機導入によりチップ供給能力増強

■従来の15倍の破砕速度を誇り、大幅な生産性向上が期待

 綿半ホールディングス(綿半HD)<3199>(東証プライム)は24日、グループ会社の「征矢野建材」(長野県松本市)が、大型破砕機(AK640K)を導入し、循環型林業を推進すると発表した。

・導入の背景
 伐採・造材した際に発生する枝葉や幹の末端部分(短コロ)は基本的に林地に残されることが多いことから林地残材と呼ばれている。AK640Kは、この林地残材を均質なチップとして破砕できる大型機械である。

 従来の切削タイプの機械では、小石や異物による故障、品質不良による発電所での詰まり等、投入の手間がかかっていた。しかし、AK640Kは、多少の小石等異物への対応が可能で、品質が均一化、従来の15倍の破砕速度を誇り、大幅な生産性向上が期待できる。

・林地残材回収による循環型林業の構築
 林地残材は、植林を行う上でも障害となっていたが、資源として活用できるうえ、新たに植林を行う場所が生まれるため、「伐る・使う・植える・育てる」の循環型林業が構築可能となる。

・長野県内林業事業者との連携
 林地残材を収集するために6月中旬以降、長野県内各地にコンテナを設置。林業事業者が、コンテナに林地残材を投入、これをソヤノウッドパークに輸送し、燃料用チップに加工する。

 そして、長野県内林業事業者との連携による収集量の確保に加え、AK640Kの加工能力を活用し、「信州F・POWERプロジェクト」に必要な燃料用チップの生産に努めていくとしている。

 なお、征矢野建材は2024年6月1日付で「綿半建材株式会社」に社名変更の予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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