ヤマハ発動機と三菱重工、ハイブリッド中型無人機の飛行試験に成功、航続距離200km目指す

■小型軽量発電ユニット搭載で初浮上を確認

 ヤマハ発動機<7272>(東証プライム)と三菱重工業<7011>(東証プライム)は、ハイブリッド型中型無人機の共同研究を進めている。200kgの積載が可能なマルチコプター型無人機に、ヤマハ発が開発した小型軽量発電ユニットを搭載し、4月に飛行試験を実施。初浮上に成功した。両社はエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、航続距離200kmの実現を目指す。

 三菱重工業は航空機開発のノウハウを生かし、機体の設計・製造を担当。ヤマハ発は二輪車や四輪車用エンジンで培った技術を応用し、小型で高出力な発電ユニットを開発した。2024年3月に共同研究契約を締結して以来、約1年で飛行試験までこぎ着けた。

 試作機は6月4日から幕張メッセで開催される「Japan Drone 2025」で公開予定。両社は今後も共同研究を継続し、物流や災害対応などでの実用化を視野に入れている。ハイブリッド化による航続性能の向上が、無人機の活用範囲拡大につながると期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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