
■5月決算では今期の業績予想を減益としたが株価は強いまま上値を指向
ヤマシタヘルスケアHD(ヤマシタヘルスケアホールディングス)<9265>(東証スタンダード)は7月29日、一段と出直る相場になり、3070円(120円高)まで上げた後も堅調で約4か月ぶりの3000円台に進んでいる。九州地区を地盤とする医療機器商社で、7月11日に発表した5月決算では今期の連結業績予想を減益としたが、株価は横ばいのままで下旬はむしろ値上がり傾向となっている。需要先の医療機関には人手不足や経営難が言われているが、政府の「新地域医療構想」などによる医療業界の立ち直りに期待が強いようだ。
中期方針では、ROE(株主資本利益率)10%以上(堅実な事業拡大を基本とし、収益性の維持・向上を図る)、PBR(株価純資産倍率)1.0倍以上(健全な資本構成を維持しながら株主価値の向上に努める)、配当性向30%以上(将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ安定かつ継続的な配当を実施)などを推進している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)