ラバブルマーケティンググループの子会社インバウンド・バズ、マイクロアドと業務提携、訪日タイ人向け広告を強化

■高精度のターゲット広告メニューを導入し、タイからの訪日観光客の集客向上を支援

 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)の子会社で、インバウンドプロモーション事業を行うインバウンド・バズ(本社:東京都港区)は7月7日、データプラットフォーム事業を展開するマイクロアド<9553>(東証グロース)と業務提携を締結したと発表。

 同提携により、インバウンド・バズが運営する、日本の情報をタイ語で発信する「Talon Japan」と、マイクロアドが提供する検索行動やフライト・ホテル予約データ、位置情報を活用した高精度ターゲット広告配信システム「Traveler Connect AD(トラベラー コネクト アド)」を組み合わせることで、タイからの旅行者を集客したい企業や団体に対し、より効率的なインバウンドマーケティングサービスの提供が可能となった。

 「Traveler Connect AD」は、ホテルや旅行パックの予約データ、旅行関連の検索履歴、プラットフォーム企業が保有する各種データを掛け合わせ、高精度のターゲティングが可能な広告メニューである。旅行者が旅行を計画する「旅マエ」段階から旅行中の「旅ナカ」まで一貫してデータを活用し、タイムリーな広告配信を実現する。たとえば、旅行先の都道府県が決まった段階の旅行決定者には該当地域の観光施設や商業施設の広告を、実際に訪日中の旅行者には周辺の飲食店情報を提供するといった運用が可能である。

 これにより、訪日観光客の集客や施設利用を増やしたい宿泊施設、飲食店、観光地などの事業者を支援することができる。

 「Talon Japan」は、日本情報を紹介するタイ語のWebサイト運営と、150万人以上の日本関心層のタイ人を有するFacebookコミュニティの運営を行っており、日本の観光地や旅に役立つ情報を日々発信している。インバウンド・バズは、「Talon Japan」のコミュニティを通じて、日系企業や自治体がタイの観光客に訴求できるよう、広告掲載などによるインバウンドプロモーション支援を行っている。

 今回の業務提携により、インバウンド・バズは「Traveler Connect AD」の高精度な広告メニューを導入し、顧客情報をより多くのタイ人ユーザーに届けられる体制を構築した。これにより、タイからの訪日観光客の効率的な集客が可能となる見込みである。

 なお、マイクロアドも訪日観光客向けメディア「Japaholic」を運営しており、同提携を通じて「Talon Japan」とのデータ連携やコンテンツタイアップの実施も検討している。

■2024年年間の訪日客数は全世界で3,600万人以上で過去最高に、タイを含む東南アジア諸国も2024年の訪日客数は過去最高

 2024年の年間訪日客数は世界全体で3,600万人を超え、過去最高を記録した。旅行消費額も8兆1,395億円に達し、いずれもコロナ禍前を上回る水準となった。東南アジア主要6か国(シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナム)からの訪日客も増加し、2024年の年間訪日客数は430万人を超え、こちらも過去最高となった(※1)。また、2025年4月の単月訪日客数も過去最高となっており、株式会社JTBの予測では2025年の年間訪日客数は2024年比約109%増となる見通しである(※2・※3)。

 インバウンド・バズは、今後も増加が予想される訪日観光客に対し、日本企業や自治体の集客・認知拡大ニーズに応えるべく、他社との連携を通じてサービスの拡充を図り、特にタイからの訪日観光客に向けたマーケティングおよびプロモーション支援を強化していく方針である。

※1 観光庁「訪日外客数(2024年12月および年間推計値)」(日本政府観光局)
※2 観光庁「訪日外客数(2025年4月推計値)」(日本政府観光局)
※3 株式会社JTB「2025年(1月~12月)の旅行動向見通し」
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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