FIXER、「GaiXer(ガイザー)」が仙台市の生成AI実証案件に採用、会計業務の効率化を支援

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■会計課業務にAI導入、約300アカウントで実証

 FIXER<5129>(東証グロース)は7月8日、同社が提供する生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」が、宮城県仙台市による「仙台市生成AI導入実証等業務」案件で採用されたと発表した。今回の導入は、職員の業務効率化とAIへの理解促進を目的とし、令和7年6月23日から約2カ月間実施されている。実証では、検索拡張性(RAG)技術を活用した生成AIを会計審査業務に導入し、関連文書をもとに職員の質問に対しAIが回答する環境の構築とサポートが行われる予定である。

 さらに、令和7年8月下旬には、生成AIの活用経験が乏しい職員約50名を対象とした研修も実施される。内容は、生成AIの基礎知識やプロンプト作成法に関するハンズオン形式の研修やeラーニング教材の提供を含むもので、庁内での生成AI利用の裾野を広げる狙いがある。同事業の想定アカウント数は約300で、仙台市全体での生成AI利活用のモデルケースとしての位置付けも期待される。

 GaiXerは、行政・企業向けに開発されたサービスで、Azure OpenAI Serviceを基盤にし、セキュリティ対策やアクセス制御に優れるほか、「ISMAP-LIU」にも登録されている。業種別テンプレートや学習機能により、導入初日からの高品質出力を可能とし、LGWANでの利用やクラウド連携による業務支援も強みとする。同社はクラウド黎明期から活動しており、日本のDX推進をミッションとして掲げている。なお、今回の案件による業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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