ispace、三井住友銀行から100億円調達、月面開発事業を加速

■資金はミッション開発費に充当、6月の月面着陸再挑戦を支援

 ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は5月22日、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東証プライム)傘下の三井住友銀行から100億円の資金調達を決定したと発表。この資金はミッション開発費などの運転資金として活用され、5月23日に実行予定だ。現在進行中のミッション2(最短で6月6日月面着陸予定)に加え、2027年予定のミッション3・4に向けた財務基盤の安定化を図る。

 同社取締役CFOの野﨑順平氏は「追加借入により商業化段階に入るミッション3以降の体制強化が可能になる」とコメント。月面着陸技術の確立と商業サービス展開を加速させる方針だ。2010年創業の同社は、月面資源開発を目指す宇宙スタートアップとして日米欧で活動している。

 ispaceは2025年1月にミッション2の打ち上げを成功させており、ミッション1で得たデータを活かした月面着陸に再挑戦する。今後はNASAのアルテミス計画への協力も視野に、月面輸送サービスとデータサービスの拡充を進める計画だ。現在約300名のスタッフを擁し、月面ビジネスのゲートウェイ構築を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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