北海道日本ハムが鎌ケ谷ファームを北海道への移転表明―栗山英樹CBO「世界に誇れる人材育成」へ意欲

■世界に誇る育成拠点目指す“ONE BASE HOKKAIDO”

 日本ハム<2282>(東証プライム)傘下の北海道日本ハムファイターズおよびファイターズスポーツ&エンターテイメントは7月7日、千葉県鎌ケ谷市に所在するファーム施設を北海道へ移転する意向を表明した。同プロジェクトは「ONE BASE HOKKAIDO~新たな拠点の創造~」と題され、今後検討が進められる。同日エスコンフィールドHOKKAIDOで行われた会見では、栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)が、長年にわたり育成とスカウティングを重視してきた同球団の姿勢を強調し、北海道での本格的な育成拠点設立への強い意欲を示した。世界に通用する人材を育成するため、コンディショニングや体づくりを包括的にサポートする施設が必要であるとの認識を示した。

 栗山CBOは、エスコンフィールドHOKKAIDOの完成に続き、人を育てる場所の重要性を力説。世界と戦えるチームを構築するには、選手個々のコンディショニングやフィジカルを向上させるための拠点が不可欠であるとの見解を述べた。さらに、スポーツを通じて地域が人材育成に貢献する意識を持つことの重要性を指摘。これまで北海道のファンが選手を温かく育ててくれたように、今度は若い選手を地域全体で育成していくという、地域共生型の育成モデルへの強い思いを語った。この移転意向表明は、同球団が将来にわたって競争力を維持し、より多くの優秀な選手を輩出するための重要な一歩となる。

 同プロジェクトは、北海道における地域密着型球団としてのさらなる進化を目指すものだ。ファーム施設の移転は、一軍と二軍の連携強化はもちろんのこと、若い選手が北海道の豊かな自然環境の中で心身ともに成長できる理想的な育成環境を整備することに繋がる。地域社会との連携を深め、スポーツを通じた社会貢献を推進する同球団の姿勢は、地域経済の活性化にも寄与することが期待される。今後、「ONE BASE HOKKAIDO ~新たな拠点の創造~」プロジェクトの具体的な内容が明らかになるにつれて、北海道のプロ野球界に新たな歴史が刻まれることだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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