【注目銘柄】群馬銀行は政局波乱で業績上方修正・増配を見直し割安株買いが再燃

■26年3月期で過去最高益更新へ、コア業務純益が業績牽引

 群馬銀行<8334>(東証プライム)は、前日15日に28.5円高の1515.5円と3営業日ぶりに反発して引けた。同社株は、今年9月25日に今2026年3月期業績の上方修正と増配を発表し上場来高値1696円へ130円高したが、10月6日の自民党総裁選挙で高市早苗候補が総裁に選出されたことから、日本銀行の政策金利引き上げが後ずれするとの観測が強まり利益確定売りが先行し往って来いの調整となった。ただその後、公明党が自公連立政権からの離脱を表明し、女性初の総理大臣就任・阻止を巡り与野党の多数派工作の攻防が続いていることから、再度、業績上方修正・増配を見直しバリュー株買いが再燃した。経営統合で基本合意した第四北越フィナンシャルグループ<7327>(東証プライム)と株式交換比率の算定の協議が続くことも、側面支援材料視されている。

■貸出金利息・有価証券利息配当金が増加しコア業務純益が順調

 同社の今2026年3月期業績は、経常利益が期初予想より80億円、純利益が60億円それぞれ引き上げられ経常利益は780億円(前期比25.7%増)、純利益は550億円(同25.2%増)と増益率を伸ばし、純利益は、連続過去最高更新となる。長期金利が上昇して利ザヤ拡大が続く金融環境下、貸出金利息や有価証券利息配当金が増加してコア業務純益が順調に推移したことが寄与した。配当は、累進配当制度を導入するとともに配当性向を40%とする配当方針に従って期初予想の年間50円(前期実績45円)を60円に引き上げ連続増配幅を拡大する。

 なお第四北越FGとの経営統合は、現在、両行共同の統合準備委員会を設置して詳細を詰めているが、第四北越FGの商号を変更して持株会社として群馬銀行は同持株会社と株式交換により統合して上場廃止となる予定である。来2026年3月に最終契約を締結し2027年4月1日を株式交換の効力発生日とするスケジュールで協議が進んでいるが、この株式交換比率の動向もカタリスト(株価材料)として注目されることになる。

■PER10倍、配当利回り3.8%の修正で上場来高値奪回から一段高

 株価は、日本銀行の金融政策正常化による金利上昇・利ザヤ拡大で25日移動平均線をサポートラインに下値を切り上げ、トランプ関税による世界同時株安時には年初来安値957円へ調整したが、第四北越FGの経営統合報道では1192円、今期業績の続伸・連続増配予想発表では1248.5円、今期第2四半期の好業績発表では1625円、今期業績の上方修正・増配では上場来高値1696円へそれぞれ上値を伸ばした。高市自民党総裁就任では政策金利引き上げの先送り懸念で高値もみ合いとなっているが、PERは10.4倍、PBRは1.02倍、配当利回りは3.95%と割安である。上場来高値奪回から一段の上値追いが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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