
インターネット機器の製造販売をグローバル規模で展開するアライドテレシスホールディングス<6835>(東2)は、前09年12月期決算説明会を東京証券取引所で開催した。
前09年12月期の連結業績は、12日に発表しているように、売上高341億9100万円(前々期比28.9%減)、営業利益5億2500万円(同82.8%減)、経常利益6億200万円(同101.5%増)、純利益4億8600万円(同8.4%増)と大幅減収、大幅営業減益であったが、経常利益は前々期に為替差損が24億円出た影響もあり、2倍増、最終利益も増益であった。従って、営業利益以下の黒字化を3期連続で達成したことになる。

■大容量の画像データも安心してやり取りができる、止まらないネットワーク構築のニーズが高まる
また、これまで4回不況を体験していますが、不況に入るときと、不況から出るときは市場が変わります。病院などのXRay(レントゲン)、MRIの画像を送ったり、受け取ったりするには弊社が10年前から開発しているトリプルプレイ(音声・映像・データ)が最適で、大容量の画像データも安心してやり取りができる、止まらないネットワーク構築のニーズが高まっています。これまで、3年で1500の病院に弊社の製品または、システムが導入されています。前期も山梨病院、栃木県の大田原赤十字病院、広島市民病院、名古屋掖済会病院、北見赤十字病院などにソリューションを提供しています。小さなシステムでもトリプルプレイを活用することで、安心して使用できるようになっています。現在、これまで研究開発費を注ぎ込んできた成果が出てきています。今後の10年を睨んだ上で、将来使える製品を開発しています。そこで、まず、日本、欧米で安心して使える、止まらないネットワークのデモンストレーションを行い、売上を伸ばしていきます。
■売り切りではない、ストック型のビジネスとなり、事業基盤は一層強固なものとなる
今期は、営業、サービス拠点を確保している日本での売上拡大を目指します。足元の1月の売上は活気づいていて、市場で受け入れられている感触を持っています。製造が間に合わない状況になっているのが問題になっているくらいです」とソリューションによる販売方針に切り替えた上に、これまでの研究開発により出来上がったトリプルプレイが市場のニーズに合っていることを説明した。
今10年12月期連結業績予想は、売上高393億6000万円(前期比15.1%増)、営業利益13億6000万円(同159.1%増)、経常利益10億6000万円(同77.6%増)、純利益6億4000万円(同31.7%増)と増収大幅増益を見込んでいる。
止まらないネットワーク作りをできることから、病院には最適で、しかも導入されたら、その後のメインテナンスも同社に任せられるために、売り切りではない、ストック型のビジネスとなり、事業基盤は一層強固なものとなる。また、自治体、学校にも積極的に同社のシステムの販売を推進している。
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